イメージ写真:第100回 謙信公祭/松平健さん演じた謙信公〜出陣行列が熱い!〜

2025年8月23日(土)・24日(日)の2日間にわたって、上越市で開催された「第100回 謙信公祭」に行ってきました。

今年は記念すべき節目の100回目。大正15年(1926年)に始まり、戦後や社会情勢の変化など、さまざまな時代を経ても一度も途切れることなく続けられてきたことを思うと、地域の人々がどれほどこのお祭りを大切に守り続けてきたかが伝わってきます。

毎年「謙信公祭」は、戦国の名将・上杉謙信公をしのび、その精神を次の世代へと伝えるために開催されています。中でも見どころとなるのは、出陣行列と「川中島合戦」の再現です。例年多くの観光客が訪れる一大イベントですが、100回目を迎えた今年は例年以上に注目度が高く、会場一帯は熱気に包まれていました。

松平健さんが上杉謙信公役に

今年最大の注目は、やはり上杉謙信公役を俳優の松平健さんが務められたこと。舞台や映像作品で数多くの武将を演じてきた松平さんが、謙信公として鎧兜に身を包んだ姿は圧倒的な存在感。まさに戦国の英雄が現代に蘇ったかのようでした。

「マツケンサンバ」で知られる明るい印象とは一味違い、武将としての厳かさや風格が漂い、沿道で見守る人々からは大きな歓声と拍手が送られていました。地元の方はもちろん、全国からファンが訪れていたようで、今回の配役はまさに100回記念にふさわしいものだったと感じます。

街全体が謙信公祭一色に

謙信公祭は、出陣行列や合戦だけではありません。街中には多くの露店が並び、特産品やご当地グルメを楽しむ人々でにぎわっていました。特に、上越名物の食べ物や地酒は観光客の方々に大人気。食を通じて上越の魅力を再発見する場にもなっていました。

さらに今年は100回記念ということで、例年以上に多彩な催しが準備されていました。歴史講座や展示、記念グッズの販売などもあり、単に「見る」だけではなく「学ぶ」「持ち帰る」楽しみも充実していました。

当日の混雑状況とアクセス

第100回という節目を迎えた今年は、例年以上に多くの観光客が訪れ、街全体がにぎわっていました。特に出陣行列や川中島合戦の時間帯は、沿道が人でいっぱいになり、立ち止まって鑑賞するのも一苦労するほどの混雑ぶり。早めに場所取りをしている方も多く見られました。

アクセス面では、会場周辺の駐車場は早い時間帯にほぼ満車となっていました。混雑を避けたい方は、公共交通機関を利用し、時間に余裕をもって移動するのが安心だと感じました。

ただ、この「人の多さ」こそが100回記念の熱気を象徴しているようにも思えます。遠方から観光バスで訪れている団体客や、浴衣姿の家族連れ、カメラを手にした歴史ファンなど、実にさまざまな人々が集まり、謙信公祭が多くの人に愛されていることを改めて実感しました。

100年の歴史と未来へ

100回という節目を迎えた「謙信公祭」は、単なる観光イベントにとどまらず、地域の誇りとして受け継がれてきた文化そのものです。謙信公の精神である「義」を大切にする心が、このお祭りを通じて次の世代へと語り継がれているのだと強く感じました。

上越の人々にとって謙信公祭は、地域をひとつに結びつける存在であり、観光で訪れる人々にとっては「また来たい」と思わせる大きな魅力です。来年以降も新たな歴史が積み重なっていくことでしょう。

2025年の夏、この地で第100回という節目を迎えた瞬間に立ち会えたことは、忘れられない思い出となりました。次は101回、そしてその先へと続く謙信公祭が、どのように発展していくのか、今から楽しみです。

謙信公祭のようすを動画で見る